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現代のリーダーに求められること



はじめに

 現代リーダーの「あるべき姿」とは、どのようなものでしょうか?

 この記事では、「新入社員が上司に期待すること」から、リーダーがどのようなスキルを身につけるべきかをご紹介いたします。




目次

 

-現代の上司が部下から期待されていること

-ホワイト化が進む企業

-しかし、依然として改善しない早期離職率

-ホワイト化が進むことで、優秀な人材ほど辞めていく


-現代リーダーの「あるべき姿」とは?

-「心の対話」で部下を育てる


-リーダー育成のために実施すべき研修

-キャリアリテイリングのリーダーシップ研修


 



リーダーに期待されること

 

現代の上司が部下から期待されていること

 

 以下のデータをご覧ください。

 リクルートマネジメントソリューションズ社の新入社員意識調査2022から抜粋しています。


Q:あなたが上司に期待することは何ですか?(最大3つまでの複数選択/pt=ポイント)】

※引用:https://www.recruit-ms.co.jp/press/pressrelease/detail/0000000377/

新入社員意識調査2022 リクルートマネジメントソリューションズ社



 上記の調査結果を基に、選択率と10年間の比較をグラフにしてみると、以下のようになります。


上司に期待することの最も高い要素2つを青色

10年間で最も下がった要素2つを赤色で記載しています。



この結果から、

リーダーには、「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」が求められ、「部下の意見や考え方に耳を傾ける能力」が必要とされます。


 一方で、「仕事に情熱を持って取り組む」「周囲を引っ張るリーダーシップ」「言うべきことは言い、厳しく指導すること」は、求められていない要素です。

 しかし、そうは言ってもリーダーにとっては必要な要素ですので、おろそかにはできません。(3つ目について、厳しく指導する必要はありませんが、部下を育成することは上司の職務です。)




 

ホワイト化が進む企業

 
  • 2018年の6月に働き方改革関連法案が成立し、労働環境が改善されている

  • ハラスメントが社会問題となり、各社のハラスメント対策が進んでいる

  • 厳格なマネジメントをする上司が減り、2019年から2021年卒の新入社員で、4人に一人は上司・先輩から一度も叱責されたことがない


 このように従業員にとっては働きやすく、勤務中にストレスを与えられることも少なくなり、企業のホワイト化は着々と進んでいると考えられます。




 

しかし、依然として改善しない早期離職率

 

以下の調査をご覧ください。

【学歴別就職後3年以内離職率の推移】

※引用:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177553_00004.html

厚生労働省ホームページ 「新規学卒就職者の離職状況を公表します」 (別紙1 新規学卒就職者の学歴別就職後3年以内離職率の推移)


 平成15年をピークに平成21年にかけて減少傾向にあったものの、それ以降平成21年の3年以内離職率を下回ったことは一度もありませんでした。

 企業のホワイト化が進んでいるのにも関わらず、一向に改善する傾向が見られません。


 ホワイト化が進むことで、労働環境の不満が理由となる早期離職が減少したことは考えられます。


 一方で、

  • 転職が当たり前になった

  • フリーランスの増加

  • 副業の解禁

  • 多様な働き方の増加など

 社会情勢の変化による影響から、離職に対するハードルが下がったことで、離職の改善傾向が見られない原因と考えられます。




 

ホワイト化が進むことで、優秀な人材ほど辞めていく

 

 ホワイト化が進むことで、成長志向の優秀な人材ほど離職する傾向が強まりました。


 部下を注意できないような過度に優しすぎる上司が増えた結果、

  • 「ぬるい職場では自身の成長に繋がらない」

  • 「仕事に面白みがない」

 と感じるのです。





現代リーダーに求めらること

 

現代リーダーの「あるべき姿」とは?

 

 上記のような背景から、現代のリーダーに求められる「あるべき姿」は、


 従来の「ビジョンを持ち、周囲を熱狂させるリーダーシップを発揮する」だけでなく、

「部下と心の対話ができる能力」を持っている人物です。




 

「心の対話」で部下を育てる

 

 まずはこちらの上司と部下の会話をご覧ください。

​上司「新入社員のAさんの教育を任せたいのだけど、お願いできる?」

部下「はい。頑張ります。」

上司「教育計画はこれで、まずはこれから・・・」

 この会話は、単なる業務に必要な「会話」です。

 事実の意思疎通のみを行っています。



 続いて、こちらの会話をご覧ください。

 上司「新入社員のAさんの教育を任せたいのだけど、お願いできる?」  部下「はい。頑張ります。」  上司「部下の教育は初めてだろうけど、不安なこととかあるかな?」  部下「そうですね、、、上手くできるか分かりませんが、やってみたいと思います。」  上司「そうか。もし上手くいかないとしたら、どんなことが原因になると考えられそう?」  部下「自分の仕事もあるので時間を確保できないとか、、、。自分もまだ完璧に業務を把握しきれていない部分もあるかと、、、」

 これが、「心の対話」です。

 事実の意思疎通だけでなく、感情や想いを含めた心の意思疎通が重要なのです。

 先に述べたリーダーに必要な「部下の意見や考え方に耳を傾ける能力」とは、このような対話ができるようになることです。





どのようなリーダー育成をすべきか?

 

リーダー育成のために実施すべき研修

 

 現代リーダーを育成するためには、マネジャー・マネジャー候補者に対しての、


 部下を熱狂させるための「リーダーシップ研修」、

「心からの対話」を行って部下を育てるための「コミュニケーション研修」が有効です。


 営業手法や数値分析などの現場業務、タスクマネジメントなど、現場の効率化を図るスキルについての教育は現場で習得することが可能です。

 しかし、リーダーシップやコミュニケーションについて、直接教わることはほとんどありません。

 OFF-JTの研修で、日々を振り返って自分と向き合い、組織のリーダーとして求められる対人スキルを身につけましょう。


■参考


 

キャリアリテイリングのリーダーシップ研修

 

 弊社のリーダーシップ研修では、以下のことを目指しています。

  • 自身のビジョンで周囲を熱狂させる

  • 部下の主体性を高め自律した人材を育成できるようになる

  • 部下と心の対話を行えるようになり、活気ある職場づくりができる


 そのために、

  • 自身と部下のビジョンの作り方

  • コーチングを使った指導方法

  • 部下の想いを引き出す1on1コミュニケーション

  • 叱れない上司のためのフィードバック

 などをテーマとした研修を推奨しています。


 研修目的や習熟状況に応じてオーダーメイドで作成いたします。





おわりに

 従来の「ビジョンを持ち、周囲を熱狂させるリーダーシップを発揮する」だけでなく、

「部下と心の対話ができる能力」を持っている人物を育成することが重要です。


 

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